
- リフォーム部統括
青木 澄江



打合せの場で「ウチはざっくばらんな家族だから、なんでも希望は話せますよ」 よくお聞きいたします。でも、お姑さんに笑顔がなかったり、お嫁さんが一言も発言されなかったり・・・ ちょっと待てよと思います。そんな時は、一端引き上げた後、あらためて個別でお話をお伺いをいたします。すると「実は・・・・」「青木さんだから話しますが・・・・」が出てくるのです。 積年の想いが・・・ もちろん、女性だけではなく、男性からもそれはあります。「こんなこと言ったら、気を悪くされるのではないか」他人からすると小さなことですが、ご本人にとっては大問題。二世帯がストレスの素になります。私たちは、じっくりとカウンセリングで、不満や本音をお聞かせいただき、不満や不安の素は何なのか、何故なのか、真因を探りながら解消できるヒントを導き、ご家族の総合的なご希望というカタチで二世帯リフォームのご提案いたしております。
誰かが我慢しては、幸せな住まいは作れません。かといって、皆さんのご希望100%に叶えることは難しいですね。 私は、二世帯リフォームが暗礁に乗り上げた時、お互いに感謝の心は忘れないでくださいねという話を僭越ながらさせていただきます。受け入れる世帯、入る世帯、それぞれにメリット・恩恵があって二世帯同居を選ばれたのだと思います。幾つかの恩恵の中でも一番大切で、お互いに共通しているのは「心の安心」ではないでしょうか?普段は言い難い感謝の気持ちの橋渡しも私たちはいたしております。感謝の気持ちが通じ合えば、歩み寄りが出てきます。その積み重ねが総合的に幸せな二世帯リフォームプランに繋がります。意見が割れるほど辛い問題はありません。計画段階で、親子関係が悪化してしまう話もよく聞きます。悪化する前に私たちは、親御様が歩み寄ってあげることをおススメいたします。親御様から歩み寄られた場合の二世帯リフォーム計画は、殆どスムーズに進みます。もちろん、我慢をしていただくのではなく、歩み寄られてもご満足いただけるご提案をいたします。
二つの「家族」。二つの「かま」と二つの「かまど」のバランスが大切
二つのキッチンと二つのお風呂の効果
玄関は一つ。階段は内階段でコミュニケーション
住まわれ始めてから、歩みよりいただいたことを子世帯に感謝され、本当に理解し合える関係を築くことができたというお話はよくいただきます。二世帯というと、家の中に二つの家族が住まうという事です。当たり前の話ですが、それぞれは別々の集合体です。そこには、一人ずつ主婦がいて、それぞれに「かま(お風呂)」と「かまど(台所)」があるのです。
私たちは折角リフォームをするのであれば、お風呂とキッチンは別々にされることをお薦めいたしております。大切なのはそのバランスです。二つの家族のライフスタイルは違うもの。そのことをお互いに尊重することが大切です。
食事の時間、お風呂の時間は、年代の違う家族同士がどちらかに合わせるとムリを生じることがあります。一番風呂のお父様は予定を早く切り上げて帰ってきたり、帰宅の遅い息子さんは、12時を過ぎると夜のお風呂を我慢して休まれることも・・・
また、平日の疲れを休日に癒したい子世帯にとって休日の朝はゆっくり楽をしたいもの。ミニキッチンがあれば、自分達ペースで少し寝坊をしてブランチも可能です。ですから、新たな二世帯リフォームには、二つのキッチンと二つのお風呂をお薦めいたします。
どちらの大きさも同じにする事はありません。子世帯用にシャワールームとミニキッチンを置くだけで、ストレスは随分と軽減されます。
二世帯完全分離型をご希望されるお客様もいらっしゃいますが、残念ながら健全な二世帯関係は築けないようです。むしろ、それであれば、お互いの心を傷つけることもあります。ですので、私たちは、玄関は一つの入口で、内階段を強く勧めいたしております。玄関を別々にして外階段で完全に離してしまうと、折角の二世帯住宅の良さがなくなってしまいます。程よい距離感を保ちながら、ご家族の絆を深める機会をなくす手はないと思います。
















